2024/05/09

滲夢。


それは闇だけの世界だった。


何も無く

世界の終わりのような。




最後の夢だったのかもしれない。



「さよなら」

そう言葉を残して、

その声は闇の中へと滲んだ。




長い夢だったと思う。

ひどく疲れてしまった。

取り返しのつかない時間を無駄にした。