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脳 音 【罅記】
2023/12/10
ノスタルジ販機
いやな夢を見た。
父が家を訪ねてきて、いないふりをした。
窓が少しだけ開いていて、カーテンが風に揺れると、
青い空が私を覗いた。
響くチャイム音と、
私の名を呼ぶ声を、
カーテンは箒のように掃き出していく。
晴れ渡った爽快さと同じくらい、
家族との思い出はなく、
私は無感情に味気のないガムを噛む。
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