脳 音 【罅記】
久しぶりの外出。
夜空を縫うように光る物体が飛んでいて、ゆーふぉ?と凝視した。そのあと店に入ると、黒い虫が飛んでいる気がして手で振り払った。
自分やべぇな、と考えていたら気持ち悪くなり、家に帰った。
いよいよお迎えなのかしら。
ふと書きかけの小説と曲がよぎる…たいしたものじゃないし、諦めよう。見る人もいないのだ。
それに他にはもうなんの未練もないのだ。
目が覚めるたび疑う。
私は生きているのだろうか。