ひどくいやな夢を見た。
おもらししたみたいな罪悪感。
広い駐車場を眺めていたら
なぜか写真を撮りたくなった。
空を見上げても
いつもと変わらない、
僕だけが取り残されている世界。
生きている実感てなんだろう。
吐き気がおさまって、
炭酸飲料を喉の奥に流し込んだとき。
そのときぐらいは、
生きていると感じる。
くだらない空想を嘲笑うかのように、
部屋が揺れた。
地震だ。
キッチンの床は水浸しになり、
茶碗が割れていた。
夜、眠れなくなった。
10年前の地震での、
人間の薄情さを思い出して、
僕の中に潜む地震の怖さは、
そこにあるのだとつくづく感じた。
眠れなくなったついでに曲を作る。
薄情なウタを作りたい。
空゛/demo