2019/12/23

十二月二十三日


小学三、四年生だったかと思う。
三日間、知らないおじさんに会う夢を見た。

一日目は首を絞められ、遺棄。
二日目は包丁で刺され殺された。

白いタンクトップを着ているおじさんだった。
立派なお屋敷に住んでいて、殺されるのはいつもその家だ。

三日目は、お祭り会場にいた。
おじさんは屋台を出していた。
そのときは殺されはしなかったが、
「どうせお前は12月23日に死ぬんだからな」
と私に告げ、笑った。



また12月23日になった。

まだ私は生きている、生きているぞ、おじさん。
私にはまだ進むべき道が見えるぞ。

2019/12/13

枯木花裂

 咲かない。



僕はまだ生きている、
腐ったセカイの片隅で。
狂ったノウミソはもう残り少なくなってきた。
最後までピンク色の鼻水を垂れ流し続けて
ピンクに染まったティッシュを枯れ木に添えれば
いつか僕の花が咲くの。かもしれない。

2019/12/04

ヨゾラ


遊鯨